皆子山



山行報告  
報告者 村上格也  
山行日 2010年11月18日(木)  天候 曇り時々小雨
ルート  京田辺ー足尾谷口ーツボクリ谷出合ー皆子山山頂ー寺谷出合ー平バス停ー京田辺
 コース
タイム
新田辺・大住バス停・松井ヶ丘バス停(6:30/6:50)−足尾谷口(登山口)−ツボクリ出合ー皆子山山頂(12:30/13:00)−寺谷出合(14:50/14:55)−平バス停(15:20/15:30)−松井ヶ丘バス停・新田辺・平安バス車庫(18:00)
参加者

リーダー:村上 格也         サブリーダー:秋月 康敏

男性:15名 山口、西上、佐々木、岡部、峯岡、山下、遊佐、弓仲、中廣、金本

      佐坂、石橋、北村、後藤、園上            

女性: 8名 濱北、西上、堀尾、吉津、大谷、長野、樺山、堀           

合計:25名 
 山行報告 

紅葉のベストシーズンに京都府の最高峰で且つ関西百名山に選ばれている皆子山の計画をした。このシーズン、皆子山は結構人気もあったのか、28名の方々から参加申込みがあった(但し前日に3名のキャンセル有り)。総勢25名の参加者で平安バス(中谷ドライバー)も補助いすを使っての山行となった。班編成は一班7名〜8名程度がベストとの事で今回は3班編成とした。先頭をSLの秋月会長と1班(佐々木班長)、続いて2班(西上班長)、3班(山口班長)、最後尾にCLの村上の順番でスタートをした。最初から雨模様で足もとの悪い中、全員黙々と歩き、途中、渡渉の連続で私も含めて数名の人が靴の中に水が入るやら、また、肌寒いし、衣服調整もほとんどせずに山頂を目指した。

足尾谷の渡渉


山頂付近ではミゾレ混じりの雨に会い気温は零度になっているのではないかと思われるコンディションとなった。またその付近で急登に出くわし、全員難儀をしながらの登山でやっと山頂にたどり着いて食事にありついたが食事をしていても寒さでゆっくりとしていられず下山することとした。下山も最初は急な下りで特に足元注意でゆっくりと歩いた。途中、朽ちかけた橋をわたったり、渡渉を繰り返したりで思った以上に苦労の連続で紅葉見物どころではなかった。それでも全員無事で下山でき、有意義な一日となった。   計画の手助けをしていただいた方や、この山行をリードしていただいた佐々木さん、会計を手伝っていただいた女性の方々、本当にありがとうございました。

 感想文
 遊佐研治郎
 

とてもきつく怖い山でした

616日に三重県修験業山・栗の木岳で不覚にも滑落事故を起こし多くのみなさんにご迷惑とご心配をおかけしました。その後入院、通院しながら回復をめざしてリハビリを続けています。山行例会にもできるだけ早く復帰したいとの思いで徐々にトレーニングも再開し2ヶ月前からは、「早朝1時間半のウォーキングと自宅マンション外側階段1500段の昇り」と事故前の練習量に戻すことができるまでになりました。そして事故後5ヶ月にしてようやく「皆子山」例会に参加しました。

当日バスで出発しましたが、快晴だった天候が登山口に着く頃には小雨が降り出しました。事故に遭った日もやはり雨が降っていて何となくイヤな気分でした。登山中は降ったり止んだりの連続で下山まで合羽は着たままでした。急勾配の登りはあまり苦にもならず、十数か所の谷川を渡る渡渉には苦労しましたが、山頂まではほぼ順調に歩くことができました。しかし昼食後の下山は私にとってはかなり厳しく時には恐怖心さえ覚えました。雨に濡れて地盤が弱くなっている急峻な谷川の下山道の連続は緊張感を大きくしました。つい事故を起こした時の様子が思い出され不安感がつのりました。「慎重に慎重に」と自分に言い聞かせながら歩を進めました。ここで大いに役立ったのは初めて使ったストックでした。事故前は正直言ってその有用性がわからず使おうとは思いませんでしたが、事故後ある人から「ストックを使ってみては」というアドバイスをいただき今日の初使用となり、その結果は予想以上によかったというのが実感でした。これからストックは離せないものになりそうです。

緊張を強いられた下山道から林道に出たときにはさすがにホッとしました。3時間近く下ばかりを見て歩いたので首や背中が痛くなっていましたが、緊張感から解放されてそれもほどなく治まりました。松井山手帰着後「談風会」に参加しおいしいお酒を飲んで気分よく帰宅しました。

この感想文は特に指名があったわけではありませんが、事故後初めての例会参加でご心配いただいているみなさんにその後の状況報告を兼ねて書きました。まだ医者から「完治」を言い渡されていませんし、首の骨の曲がりが完全に元へ戻っていませんが、かなりのところまで回復してきていることを実感しています。事故のことは生涯忘れることなくその教訓を山行の都度しっかりと生かすように努めますが、私のケガについてはみなさんの頭からご放念いただければ幸いです。ありがとうございました。
足元に注意して!   小雨の中、モクモクと登る  栃の老大木